東京オリンピックは7月24日(金・祝)の「スポーツの日」に開会式が行われます。ですが、競技は22日からスタートします。
開会式2日前(22日)と前日(23日)の競技スケジュールと見どころを紹介します。
開会式2日前・7月22日(水)ソフトボール、サッカー女子
ソフトボール
開会式の2日前、「ソフトボール」の予選で大会は幕を開けます。場所は東京ではなく、「復興五輪」の名にふさわしく、序盤の2日間に試合が行われるのが「福島あずま球場」です。
朝9時に行われオリンピックがスタートします。予選は総当たりのリーグ戦です。1日3試合で終了は17:00の予定です。
ソフトボールは2008年の北京五輪で悲願の金メダルを獲得するも、それ以降の大会ではオリンピック競技から除外され、東京五輪の追加種目として復活しました。
世界ランキングは1位アメリカ、2位が日本で、この2国が圧倒的な強さを誇ります。決勝のカードも日本ーアメリカの可能性が高いです。
投手が投げる球の最大速度は時速115㎞を超えます。ソフトボールは野球と比べると投球距離が5mほど短いため、野球での体感速度は時速160㎞を超えると言われています。
女子サッカー
夕方からは「女子サッカー(なでしこジャパン)」の予選が札幌、宮城、東京の3会場でスタート。12チーム参加で年齢制限はありません。
- 札幌ドーム:16:30~21:30
- 宮城スタジアム:17:00~22:00
- 東京スタジアム:17:30~22:30
2012年のロンドンオリンピックでは銀メダルを獲得したものの、前回大会は予選敗退で出場できませんでした。現在ランキングは8位と苦しい立場は変わらないが地元開催で挽回を期待したい。
開会式前日・7月23日(木・祝)ソフトボール、サッカー男子
ソフトボール
前日と同じ福島あづま球場で予選の2日目が行われます。9:00~17:00の予定。
男子サッカー
オリンピックの男子サッカーの出場は16チームで、23歳以下という年齢制限があり、3人までオーバーエイジ選手の登録が可能で誰になるのか注目を集めている。
男女ともに予選~準決勝まで「中2日」と厳しいスケージュールの中で行われるため、選手のやりくりが非常に重要となり、監督の手腕が問われる。
現在のところ、出場国は日本以外にスペイン、ドイツ、ルーマニア、フランス、ニュージーランドとなっている。
23日、初日の会場は札幌、東京、茨城鹿島、横浜の4か所。
- 札幌ドーム(16:30~21:30)
- 東京スタジアム(17:00~22:00)
- 茨城鹿島スタジアム(17:00~22:00)
- 横浜国際競技場(17:30~22:30)
男子サッカー日本代表の2000年以降の五輪の成績
シドニーオリンピック(2000年)
グループステージ
- 第1戦:2-0(南アフリカ)
- 第2戦:2-1(スロバキア)
- 第3戦:0-1(ブラジル)
2勝1敗でグループステージ突破。
準々決勝はアメリカと対戦。2-2で延長でも決着つかず、PKで4-5で敗戦。
アテネオリンピック(2004年)
グループステージ
- 第1戦:3-4(パラグアイ)
- 第2戦:2-3(イタリア)
- 第3戦:0-1(ガーナ)
0勝3敗でグループステージ敗退。
北京オリンピック(2008年)
グループステージ
- 第1戦:0-1(アメリカ)
- 第2戦:1-2(ナイジェリア)
- 第3戦:0-1(オランダ)
0勝3敗でグループステージ敗退。
ロンドンオリンピック(2012年)
グループステージ
- 第1戦:1-0(スペイン)
- 第2戦:1-0(モロッコ)
- 第3戦:0-0(ホンジュラス)
2勝1分でグループステージ突破。
準々決勝3-0(エジプト)で勝利するも、準決勝ではメキシコに1-3で敗れ、3位決定戦でも韓国に0-2で敗れ4位に終わった。
リオデジャネイロオリンピック(2016年)
グループステージ
- 第1戦:4-5(ナイジェリア)
- 第2戦:2-2(コロンビア)
- 第3戦:1-0(スウェーデン)
日本代表は1勝1敗1分けでグループBの3位となりグループステージ敗退。
2000年以上はグループステージを突破したのが2回ありますが、メダルは1968年のメキシコ五輪の銅メダル以来獲得していないので、開催国の今回はメダルを期待したいところです。
オリンピック開会式前に始まる競技があるのはなぜ?
1996年のアトランタ大会までは開会式の後に競技がスタートしましたが、過密スケジュールを避ける選手の体調管理への配慮もあり、シドニー大会から開会式前に予選が始まようになりました。
東京大会では、ソフトボールとサッカーが開会式前にスタートします。
ソフトボールは野球と会場が重なるため、7月22日(水)からスタートして決勝が28日(火)に行われ、野球が29日(水)にスタートし、決勝は8月8日(土)に行われます。
サッカーは予選から準決勝、そして3位決定戦まで中2日で行われ、決勝のみ中3日とワールドカップよりも厳しいスケジュールとなっています。
野球の会場が横浜スタジアムなのはなぜ?
福島あずまスタジアムは、復興五輪の名前にふさわしいという理由で試合が行われるのはわかるのですが、なぜ、福島以外の試合は横浜スタジアムだけなのでしょうか?
東京オリンピックなのに、東京ドームや神宮球場では試合は行われません。
神宮球場はメイン会場であるオリンピックスタジアムに立地が近いため資材置き場として使用が予定されているという理由で使用ができないのはわかります。
ですが、東京ドームが使用できないのはセキュリティやスペースの問題とも言われていますが、横浜スタジアムなら安全なのでしょうか?
夏は猛暑だけでなく、ゲリラ豪雨などの心配があり、それらを避けるためにも東京ドームでの開催のほうが選手にとってもありがたかったはずです。
せめて西武ドームではできなかったのでしょうか?
警備上の問題や他競技との会場のバランスなど、いくつもの要因を鑑みて最終的にはIOC(国際オリンピック委員会)が「横浜スタジアム」と決定を下しましたが、その理由は発表されていません。
2球場で開催されれば開会式前にソフトボールがスタートする必要もなかっただけに、マラソンや競歩と一緒でIOCの決定には疑問が残ります。
まとめ
開会式前にスタートする競技はソフトボールとサッカーです。
ソフトボールは22日、23日が福島あずま球場、24日~28日の決勝は横浜スタジアムで行われます。
サッカーは22日から女子が、23日から男子が全国7会場で行われ、決勝は女子がオリンピックスタジアム(新国立競技場)、男子が横浜国際総合競技場で行われます。
ソフトボールは金メダルに期待がかかり、人気のサッカーはまずはグループステージ突破を期待したいところです。
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