東京五輪・ラグビーの競技日程と見どころや注目の選手!メダルの可能性や7人制と15人制との違いは?

ラグビー

昨年(2019年)の日本で開催されたラグビーワールドカップで日本代表は初のベスト8に進出し大いに盛り上がりました。また、日本代表のチームのスローガン「ワンチーム」は流行語大賞を獲得し、ラグビー人気も急上昇中です。

オリンピックではワールドカップで行われた15人制ではなく、7人制になります。どのような違いがあるのか、また

  • 大会日程・スケジュール
  • 試合会場
  • 見どころ
  • 注目の選手

など詳しくわかりやすく紹介します。

ラグビーの試合会場と大会日程・スケジュール

7人制は男子だけの15人制と違い、女子のチームもあります。

時間 試合
7月27日(月) 9:00~12:00 男子予選
16:30~19:00 男子予選
7月28日(火) 9:00~12:00 男子予選
16:30~19:00 男子準々決勝
7月29日(水) 9:00~12:00 男子準決勝
16:30~19:00 男子決勝
7月30日(木) 9:00~12:00 女子予選
16:30~19:00 女子予選
7月31日(金) 9:00~12:00 女子予選
16:30~19:00 女子準々決勝
8月1日( 9:00~12:00 女子準決勝
16:30~19:00 女子決勝

日程が男女交互に行われる競技もありますが、ラグビーの場合、男子7月27日(月)~29日(水)女子7月30日(木)~8月1日(と3日間連続で行われます。

 

競技会場・東京スタジアム

東京スタジアム

ラグビーワールドカップでも使用された東京スタジアム。バドミントンや近代五種などが行われる武蔵野の森総合スポーツプラザ(2017年に新設)と道路を挟んで隣接しており、ペデストリアンデッキでつながる予定です。

東京スタジアムではサッカー、ラグビー、近代五種(フェンシング、馬術、レーザーラン)の競技が行われます。

住所:東京都調布市西町376-3 MAP(マップ)

アクセス:京王線「飛田給駅」より徒歩5分

ラグビー見どころ!15人制との違いは?

サッカーの試合中に少年が突然ボールを抱えて走り出したことが起源とされるラグビーは現在では

  • 15人制
  • 13人制
  • 7人制

などがありますが、オリンピックでは前大会のリオ五輪7人制競技が復活しました。

7人制と15人制のルールに違いはある?

こちらは7人制ラグビーをわかりやすく説明している紹介動画です。

ラグビー7人制ルール動画

7人制ラグビーは15人制とルールはほぼ同じで、ピッチの広さも幅70m、長さ100mと変わりがありません。人数が減っても使う広さは同じなので、ボールが大きく動き、スピードと俊敏性、ハンドリングスキルが勝敗のカギを握ります。

15人制は俊敏な選手だけでなく、身体が大きくて頑丈な選手も多いですが7人制ラグビーは足の速い選手が多いです。

また15人制ほど明確なポジションがないため、全員がトライを狙いに行くエキサイティングで流れるプレーが見どころです。

試合時間は15人制の40分ハーフ(合計80分)に対して、7人制は7分ハーフの14分(決勝は10分ハーフ)とかなり短く、「番付通りの結果になりやすい15人制」とは対照的に「7人制は最も番狂わせが多い球技」とも言われています。

7人制が採用された理由

なぜ人気の15人制ではなく7人制なのかというと、

  1. 男女ともに参加ができる
  2. 15人制よりも競合との格差が出にくく各国が参加しやすい
  3. 試合時間も短いため

と言われています。

東京五輪出場国とランキング

出場国は男女ともに12チームです。

男子

開催国の日本の他に、2018年11月30日 から2019年6月9日にかけて行われた国際大会の「ワールドラグビーセブンズシリーズ」で上位4チームだった

1位:フィジー
2位:アメリカ
3位:ニュージーランド
4位:南アフリカ

その他に予選などを勝ち抜いた6か国

  • アルゼンチン:南米予選
  • カナダ:北米予選
  • イギリス:欧州予選
  • オーストラリア:オセアニア選手権
  • ケニア:アフリカ予選
  • 韓国:アジア予選

そして最後の12チーム目は6月に行われる世界最終予選で決定します。

男子2019年世界シーズンランキング

1位:フィジー
2位:アメリカ合衆国
3位:ニュージーランド
4位:ロシア
5位:イングランド
6位:サモア
7位:オーストラリア
8位:フランス
9位:アルゼンチン
10位:スコットランド

日本は10位内に入っていなく15位でした。15人制と比べるとランキングが結構違いがあります。2位のアメリカは15人制では17位ですし、15人制で1位でワールドカップで優勝した南アフリカは圏外です。

女子

開催国日本の他には2018年10月20日から2019年6月16日にかけて行われた国際大会の「ワールドラグビー女子セブンズシリーズ」で上位4チームだった

1位:ニュージーランド
2位:アメリカ
3位:カナダ
4位:オーストラリア

その他に予選などを勝ち抜いた5か国

  • ブラジル:南米予選
  • イギリス:欧州予選
  • ケニア:アフリカセブンズ(予選)
  • フィジー:オセアニア選手権
  • 中国:アジア予選

そして6月に行われる世界最終予選で残りの2か国が決まります。

女子2019年世界シーズンランキング

1位:ニュージーランド
2位:イギリス
3位:カナダ
4位:フランス
5位:オーストラリア
6位:アメリカ
7位:イタリア
8位:ウェールズ
9位:スペイン
10位:アイルランド

女子もベスト10には入れず12位です。

日本代表の実力は?メダルの可能性はあるのか

日本男子代表「セブンスジャパン」

2019年のランキングは15位と低迷していますが、前回のリオ五輪で日本はニュージーランドから金星を挙げ、4位入賞しています。そして、2018年のワールドカップでは五輪で金メダルのフィジーにリードして前半戦を終えるなど成長をうかがわせました。

ですが2019年に入り苦しみます。7人制の主戦場でサーキット式の国際大会であるワールドシリーズでは苦戦が続いて全大会に出場できるコアチームから陥落してしまいました。

そして、11月のオセアニアセブンズでランキング15位の日本はニュージーランド(3位)とサモア(6位)に勝利をしたものの、12月に行われ、招待国として参加したワールドシリーズのドバイ大会では最下位(16位)に終わるなど、安定した成績を残せないでいる。

日本女子代表「サクラセブンズ」

サクラセブンズ」はリオ五輪で10位に終わり、その後も苦戦が続いています。

毎年秋から翌年初夏にかけて世界各国を巡る大会のセブンズシリーズでは2018年に降格し、五輪前の19~20年のシーズンに強豪国との対戦が減ってしまいました。

12月のドバイ大会も男子と同じ最下位(12位)となり低迷が続いていますが、主力にケガ人が相次いでいたこともあり、ケガから復帰すればオリンピックでは良い結果を期待したいところです。

日本代表の選考と注目の選手

日本代表の選考は昨年9月から開催されたアジアシリーズのほか、国際大会、招待大会を通じてセブンズへの適性をチェックし、男女ともに代表選手は直前にヘッドコーチが選考します。

昨年、15人制ラグビーワールドカップで大活躍の福岡堅樹選手、レメキ・ロマノ・ラヴァ選手、松島幸太朗選手は7人制でのオリンピック出場にも意欲を見せていますが、今回は7人制ラグビー一筋の選手を注目の選手として紹介します。

坂井克行

さかいかつゆき。1988年9月7日生まれ、三重県四日市市出身。四日市農芸高校⇒早稲田大学に進学し、卒業後はトップチャレンジリーグ豊田自動織機シャトルズに所属。

ラグビー7人制に男子日本代表の生きるレジェンドと言えば坂井克行選手です。ワールドカップなど主要な国際大会への出場回数は50大会を超えて日本史上最多となりました。

早稲田大学4年生の時に初招集され、そこでプレーに必要なスピードやプレーのテンポを磨き、大学の15人制代表でレギュラーを獲得するきっかけとなりました。

7人制代表では社会人2年目に主将に抜てきされ、2019年1月には国際大会の出場回数が53大会に到達しました。その後も抜群の安定感で司令塔を務めています。

「ミスターセブンズ」と呼ばれる坂井選手は「子供らが15人制の代表じゃなく、セブンズの代表になりたいと言えるようにすることが僕の夢」と公言していますが、それには東京五輪でメダルを獲得することで夢に近づくでしょう。

「ハードルは高いけどそこ(メダル獲得)を目標にするとチームで決めた」という坂井選手の五輪での活躍を期待しましょう。

大竹風美子

おおたけふみこ。1999年2月2日生まれ。埼玉県出身。父がナイジェリア人で卓越した身体能力を持つ成長株。陸上七種競技で高校総体出場し、ラグビーに転向後、たった1年半で代表入りした逸材です。

男子陸上で100ⅿの日本記録を持つサニブラウン・ハキーム選手とは母親同士が仲が良くて昔から親交があるそうで、サニブラウン選手同様にスピードあるプレーで相手チームをかき回すことを期待したいところです。

コーチから「ポジティブリーダーになれ」と言われるほど明るい大竹選手ですが、苦しい状況でも明るくチームを鼓舞する姿がオリンピックでも見れるかもしれません。

まとめ

2019年15人制のワールドカップラグビーの日本代表の活躍により、ラグビーの注目度が高まりました。この機会にオリンピックでは7人制日本代表が活躍すれば、よりラグビー界が盛り上がるはずです。

また15人制では女子のチームがありませんが、7人制は女子のチームがあり東京五輪での活躍によりラグビーをする若い女性が増えるかもしれません。

15人制よりもスピーディーな展開に目が離せなくなること間違いなしです。「最も番狂わせが多い球技」で下剋上を期待しましょう。

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